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ワールド大阪ロータリーEクラブ
会長 中西 教之(自動車販売業)
先日は神戸商工会議所のインバウンド戦略セミナーに参加しました
マレーシア訛りの英語で「マレーシアから来ました!」とジョーク、笑ってくれた皆さんありがとうございました!
閑話休題 このイベントには沢山の留学生が参加していました
私のテーブルにはシリア&アフリカの留学生がおられました
私は仕事柄「介護タクシー×インバウンド観光」の未来というテーマで語らせていただきました
一番面白かったのはFAXの御話です
皆さんのお仕事でもお使いになってるだろうFAX アフリカのこの留学生の国では
もう使用していません。
経済大国日本から見たら 彼らの国は発展途上国ですが。。。
IT分野などでは彼らの方が進んでいるかもわかりません
写真の彼はサイバーセキュリティ―のエンジニアを目指す学生
七か国語を喋る彼。。。これから如何にこういう素晴らしい海外との関与を
深めることが必要になってくるのでは?そんなことを思ったひと時でした
ネットで情報を取るのは大事ですが こうやってリアルでお会いしてお話をすることも大事
そういう気付きを頂いたことは言うまでもありません


ワールド大阪ロータリーEクラブ
SAA
永井 純(服飾企画・製造・販売)
SAAより、ワールド大阪ロータリーEクラブ第675回例会の出席報告をさせて頂きます。■会員総数:25名
■今週の出席:25名
■今週の出席率:100%
以上です。
幹事報告
ワールド大阪ロータリーEクラブ
幹事
角谷 智志(生命保険代理店業)
・各位メッセージボードをご確認ください。


ワールド大阪ロータリーEクラブ
川崎 雄二(福祉事業)
皆さんこんにちは!
またまた卓話の順番がまわってきました。
今回はまた私にとって興味がわいたことについて書かせていただきます。「そんなこと知っているよ!」と言われる方もおられるかもしれませんが、1人でも興味を持っていただける方がおられると幸いです。
よろしくお願いします。
今回のテーマは「夏目漱石の脳」です。
夏目漱石の脳は東大に保管されている
夏目漱石
現在、夏目漱石の脳は東京大学医学部に保管されています。夏目漱石の遺体が解剖された後、その脳が大学へと寄贈されたことが由来です。
ちなみに、夏目漱石とは近代の日本文学界における文豪の1人でした。デビュー作の『吾輩は猫である』から『坊ちゃん』『こゝろ』など、数多くの名作を生み出したことで知られています。
彼は1916年12月9日に亡くなり、翌日の12月10日に東京帝国大学(現在の東京大学)で解剖されました。その際に脳と胃が摘出され、彼の脳は現在も東京大学医学部に保管されています。
保管場所は東京大学医学部の標本室
東京大学医科学研究所
さらに正確にいえば、夏目漱石の脳が保管されているのは東京大学医学部内の標本室です。ここには、夏目漱石をはじめとして35人の脳が保管されています。
また、東京大学医学部の標本室には人間の脳だけでなく、様々な標本があることでも有名です。ムラージュ法*を用いて作られた皮膚疾患の模型やエジプトのミイラなど、珍しい研究標本が数多くあります。
夏目漱石の脳はこれらの貴重な標本とともに保管され、医療のための研究に日々役立てられているのです。
「エタノール漬け」で保存
夏目漱石の脳は、エタノールという一種のアルコール液に漬けられた状態で保存されています。エタノールは消毒液としても利用されるため、ご存じの方は多いことでしょう。
ちなみに、脳などの臓器を保存する方法として「エタノール漬け」のほかにも「ホルマリン漬け」というものがあります。ホルマリンとは、ホルムアルデヒドという防腐処理に使用される液体です。
ホルマリンは非常に危険な薬品!
丁寧に扱えばエタノールよりもホルマリンの方が、標本を最良の状態で長く保つことができます。しかし、ホルマリンは医薬用外劇物という危険度の高い液体なため、標本の7割から8割は危険度が低いエタノールが使われているのです。
ただし、エタノールは安全性が高い代わりに、臓器の色を長く保つことができません。そのため、現在の夏目漱石の脳は本来よりも色が抜けた青味がかった灰白色をしています。
摘出したのは夏目漱石の主治医
夏目漱石の主治医だった長與又郎(ながよ またお)
夏目漱石の遺体を解剖し、脳と胃を摘出したのは夏目漱石の主治医である長與又郎です。彼は漱石が胃潰瘍で入院していた胃腸病院の経営者の弟でした。そんな縁もあり、長與又郎が執刀医となったのでしょう。
ちなみに、解剖には真鍋嘉一郎をはじめとする漱石の他の主治医たちも立ち会っています。その時の様子を当時4つの新聞紙が記事として取り上げました。
記事には夏目漱石の脳に関する記述もあり、解剖した医師たちが夏目漱石の脳の優れた素質に驚いた様子が詳しく解説されています。当時の人々が、夏目漱石の遺体の解剖や脳の状態に関して非常に関心を持っていたことがわかりますね。
夏目漱石の脳が東大に保管されている理由
末娘の夭逝で解剖の重要性に気づいたから
夏目漱石の脳が保管されている理由の1つは、末娘である雛子の死でした。これをきっかけとして、夏目漱石と彼の妻である鏡子は解剖技術の重要性を実感したのです。
夏目漱石と妻の鏡子には、2男5女の子どもたちがいました。1910年に生まれた末娘の雛子は夏目家の末っ子でしたが、翌年にわずか1歳で天逝します。これは漱石の死の5年前のことです。
漱石は愛娘の死に大変な衝撃と悲しみを抱いた
雛子は食事中にひきつけを起こしたように倒れて亡くなりました。死の直前まではとても元気に遊んでおり、食事中も楽しくおしゃべりをしていたようです。まさしく突然死であり、解剖もしなかったために詳しい死因は分かりませんでした。
この出来事から、夏目漱石は自分の死後は「死因が正確に分かるように解剖をして欲しい」という遺志を持ったのです。その中には、解剖の研究に自分の身体を役立ててほしい気持ちもあったことでしょう。その思いを汲んで漱石の遺体は解剖され、脳と胃は寄贈という形で保管されることになったのです。
妻の鏡子が強く望んだから
夏目漱石の妻である鏡子が夫の解剖を強く望んだことも関係しています。漱石が49歳で亡くなったとき、妻の鏡子は39歳でした。夫の死に嘆き悲しみながらも、生前の漱石の遺志を叶えるため主治医に解剖を依頼したのです。
鏡子自身も末娘の突然死に疑問を抱いていたらしく、漱石の遺志は鏡子の意志でもあったのでしょう。ちなみに、夏目漱石の死因は消化性潰瘍という消化器官の炎症(胃潰瘍)によるものでした。
夏目漱石の脳が持つ特徴
夏目漱石の脳は他の人と違っていた?
文豪と呼ばれるだけあって、夏目漱石の脳は他の人と異なる面がありました。発達していた部位から脳のシワなど、専門家たちの研究対象となる特徴が多数見受けられたのです。
その中でも上記2つは他の脳組織と違って、非常に興味深いものでした。脳の色彩が少し変わった今でも、それらの特徴を確認することができます。それぞれを詳しく見ていきましょう。
前頭葉が大きく発達していた
オレンジの部分が前頭葉
まず、夏目漱石の脳は前頭葉が大きく発達していました。脳のシワも細かく刻まれていたのです。これらの特徴から、漱石が「連想作用」を行うことに優れていたことが分かります。
連想作用とは、何か特定の出来事や物事を見たときに他の何かを連想することです。小説家などの創作を生業にする人にとっては欠かせないスキルとなります。
また、前頭葉は人間の感情や言葉、客観的に自己を見るという機能を司っているのです。多数の名作を生み出す素晴らしい脳みそを夏目漱石が持っていたことが証明された瞬間でした。
脳の重さは平均的だった
人の脳の全体像
夏目漱石の脳の重さは約1425gと少し重めながらも、平均的な重さでした。解剖された当時は「脳が重い」と新聞にも掲載されましたが、最近の研究では日本の成人男性の脳の重さは1300g〜1500gとされています。そのため、脳の重さに関して夏目漱石は一般的だったといえるでしょう。
ちなみに、他の偉人の脳の重さを見てみるとキリスト教思想家である内村鑑三は1470g、フランスの革命家であるナポレオンが1500gです。中でも、1番重い脳を持っていたのはロシアの小説家であるツルゲーネフで2012gありました。
ただし、「脳の重さ」と「知能」が明確に関係しているかどうかは現在でも論議があります。そのため、脳が平均的な重さだったからといって夏目漱石の能力を推し量ることはできません。
夏目漱石の脳は観に行けるのか
広島健康づくりセンター健康科学館
残念ながら、夏目漱石の脳が保管されている東京大学医学部の標本室は一般公開されていません。一般に展示されたことも、漱石の脳が保管されてから現在にいたるまで2回しかないのです。
1回目は1995年の9月から11月に東京の国立科学博物館で開催された「人体の世界」という日本解剖学会の創立100周年を記念した特別展示でした。2回目は2012年の8月に開催された「音楽フェス FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO」です。
こちらの音楽フェスでは、創作宇宙を再現する目的として夏目漱石の脳や蔵書、自筆原稿、写真などを展示しました。その後は公に展示されたことはありません。
ただ、写真のみでしたら広島県にある「広島健康づくりセンター健康科学館」に展示されています。夏目漱石だけでなく内村鑑三や横山大観らの脳の写真もありますので、お近くにお住まいの方は是非訪れてみてください。
◆東京大学医学部で脳が保管されている主な著名人
- 濱口雄幸:総理大臣
- 夏目漱石:作家
- 内村鑑三:思想家
- 平賀譲:海軍軍人
- 仁科芳雄:物理学者
- 牧野富太郎:植物学者
- 桂太郎:政治家
- 濱口雄幸:政治家
- 狩野享吉:教育者
- 山極勝三郎:病理学者
- 山室軍平:宗教家
- 山崎朝雲:彫刻家
- 横山大観:日本画家
- 斎藤茂吉:俳人・精神科医
- 浅沼稲次郎:政治家
- 三木武夫:政治家
◆脳が保管されている主な世界的な著名人
- アルベルト・アインシュタイン:アメリカ。いくつかの研究機関に分散して保存。
- ウラジーミル・レーニン:ロシア・モスクワ。
- ポール・ブローカ:フランス・パリの人類博物館
- 李沢厚:アメリカ・アリゾナ州スコッツデールにある「アルコー延命財団」の冷凍保存施設

