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ワールド大阪ロータリーEクラブ
会長 中西 教之(自動車販売業)
📍【北海道・留萌より】
地方医療と移動の現実から見える「介護タクシーの使命」
皆さま、こんにちは。
本日は、私が介護タクシー開業支援のご縁で訪問した北海道・留萌市の現地の様子と、そこで改めて感じた「移動の自由の尊さ」について、お話をさせていただきます。
🏥 医療と介護が機能不全に陥る地方の現実
クライアントにご案内いただきながら市内を視察する中で、
目の前に広がっていたのは――
- 人手不足により稼働率が落ちる公立病院
- 施設はあるのに、運営できずに閉鎖・廃墟化する介護施設
という厳しい現実でした。
医療・介護という「人を支えるインフラ」が、人材不足という理由で機能不全に陥っている姿を、まざまざと見せつけられた思いでした。

【人手不足から営業停止を余儀なくされたとされる施設】
🏠「在宅」から「都市部通院」へ…移動が命を守る時代
このような状況の中、地方の高齢者の生活は大きな変化を迎えつつあります。
- 地域での在宅介護が主流となり
- 高度な医療は旭川・札幌といった都市部の大病院で受けるしかない
すなわち――
「移動できるかどうか」が、健康にも命にも直結する時代に入っているのです。
🚕 鉄道の廃線、バスの減便…「移動弱者」をどう支えるか
留萌では、鉄道路線の廃止やバス路線の縮小が進んでいます。


【廃駅となった留萌駅の現状】
お世辞にも“賑やか”とは言えない街並みの中で、交通手段を持たない高齢者の方々が、
通院や買い物に困っている姿は想像に難くありません。
こうした中でこそ、介護タクシーの存在意義はますます高まります。
「行きたい場所に行ける」「必要なケアを受けに行ける」
それは単なる移動ではなく、“尊厳ある生活”を守るための社会基盤です。
私は、全国で介護タクシー開業支援を行う中で、
こうした“移動を通じた支援”の現場と向き合ってきました。
今回の留萌でも感じたのは、
「必要としているのに、誰にも頼れない」人を支える仕組みが、地方には圧倒的に不足しているという事実です。
**"超高齢化"と"交通空白地帯"**という二つの課題が交差する今、
介護タクシーは単なる移動手段ではなく、地域の尊厳を守るライフラインだと強く実感しています。

ワールド大阪ロータリーEクラブ
SAA
永井 純(服飾企画・製造・販売)
SAAより、ワールド大阪ロータリーEクラブ第685回例会の出席報告をさせて頂きます。■会員総数:26名
■今週の出席:26名
■今週の出席率:100%
以上です。
幹事報告

ワールド大阪ロータリーEクラブ
幹事
角谷 智志(生命保険代理店業)
・各位メッセージボードをご確認ください。

ワールド大阪ロータリーEクラブ
原田 秀聡(カウンセラー)
皆さま、こんにちは。
ワールド大阪ロータリーEクラブ 第624回 例会にて、VR・メタバースの現状について卓話をさせていただきました。今回もそれらに関連したお話をさせていただきます。
私は現在、メタバースという仮想空間でキャリアコンサルタントとして、学園型イベントでの講義や相談活動などを個人的に行っています。最初はただの趣味でしたが、現在は自己研鑽の場ともなっております。今回のお話はその学園イベントで私が講師として行っている講義についてのお話です。

私が行っている講義は「メタバースと現実世界でのコミュニケーションの違い」というテーマで行っています。現実世界でのコミュニケーションよりもメタバースでのコミュニケーションの方が難易度が高く、意思疎通が図りづらい場面が多いです。その要因となっているのが「表情や声が現実の人間とは異なり、正しく感情や情報を読み取ることが困難」ということです。
メタバース空間では主にアバターと呼ばれる分身を通じてコミュニケーションを行っています。このアバターは当然作り物であり、表情などもある程度操作はできますが、相手の感情を読み取ることができません。
アメリカの感情心理学を研究している心理学者のアルバート・メラビアンが提唱している「メラビアンの法則」というものがあり、メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションを図る際、実は「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。
※言語情報とは、話の内容や言葉そのものが持つ意味などが当てはまり、聴覚情報とは、声の大きさやトーン、速さや間隔などが該当し、視覚情報とは、相手の表情やジェスチャー、視線の動きや姿勢などを指します。
つまり、メタバース空間でのアバターによるコミュニケーションは、この表情から感情を読み取るといった視覚情報が十分に得られず、相手の感情や情報の受け取りに齟齬が出ることが多くなります。そんなことを言ったつもりはないのに、非常に冷たく聞こえてしまったり、怒っているかのように聞こえてしまうことがあるわけです。
そのため、私の講義では相手に正しく自分の意見や感情を伝えるために、メタバース空間という特性を正しく理解し、相手に配慮しながらコミュニケーションを行う重要性を伝えています。

現実世界でのコミュニケーションでも大切なことですが、コミュニケーションとはお互いの配慮があって初めて意思疎通が可能となることをキャッチボールに例えて説明しています。自分がボールを投げる側であり、相手が「4歳の女の子」「22歳の野球選手」「80歳のおじいちゃん」の場合、投げ方はすべて同じではありません。当然、それぞれの相手に合った投げ方に調整するはずです。
これがコミュニケーションにおいて非常に重要なことです。相手に合わせて言葉を選び、話す速度を調整し、相手の視線に合わせて会話をする。メタバース空間ではこういった配慮を前提として、表情からの情報が読み取れないという特性を理解し、さらに配慮できることは何かを伝えています。例としては、普段よりもボディランゲージを多めにする、現実世界よりも確認や質問を多めにする、ネットワークの遅延による影響を加味しながらゆっくり話すなどを駆使しながら、常に相手を気遣いながら会話を進めることが大切であると伝えています。

メタバースで授業や相談を受ける子どもたちの中には、引きこもり状態の子や、現実世界でのコミュニケーションに自信がない子などが多くいます。その子たちの多くが、「メタバースでなら人と話ができるのに」「ここでなら自分を認めてもらえるのに」という思いを抱えています。
そんな彼らはメタバースの空間でなら、いつも明るくて、たくさんの人と関わりを持ってくれています。なんとかいろんな人と話ができるようになりたいという思いを持って、授業に参加してくれています。
メタバースは現実世界ではありません。いつかは彼らも現実世界と向き合わなければならないときが来ます。それは彼ら自身もわかっています。メタバースという仮想空間でいろんな自分を表現し、いろんな方と関わっていくことで、彼らが現実世界への一歩を踏み出してくれることを願いつつ、今夜もメタバースで彼らと関わり続けています。







