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ワールド大阪ロータリーEクラブ
会長 辻江 正清(不動産管理業)
ロータリアンの皆様いかがお過ごしでしょうか?
上記のあいさつを1年のつもりで書き込みさせていただきましたが、気が付けば2年間させていただき最後の
お話となります。
2年間会長としてやってまいりました、色々なことをやってまいりました。
少林寺拳法関西学生大会の協賛、能登半島地震への寄付、靭公園の清掃、はちおうじ子ども食堂への協賛
まだまだ奉仕活動をこれからも継続していきたいと思いますので、ワールド大阪ロータリーEクラブへの応援
及びご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
さて今回最後は、ユネスコの無形文化遺産に登録登録された【和食】に関してお話していきたいと思います。
■ 登録の概要
- 登録名:和食;日本人の伝統的な食文化(WASHOKU: Traditional dietary cultures of the Japanese, notably for the celebration of New Year)
- 登録年:2013年(第8回無形文化遺産保護条約政府間委員会)
- 分類:無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage)
■ 登録の背景と理由
ユネスコは「和食」を、単なる料理の技術や料理そのものではなく、「文化的な慣習や社会的慣れ」として評価しました。主に次の点が重視されました:
- 自然の尊重の精神
- 季節の移り変わりを感じられる食材の選択や盛り付け。
- 地産地消や旬の食材を重視する考え方。
- 家族や地域の絆の強化
- 正月などの年中行事における特別な料理の準備と共有。
- 祭りや地域の行事と密接に結びついた食文化。
- 健康的でバランスの取れた食事
- 一汁三菜を基本とした食事構成。
- 発酵食品(味噌、醤油、漬物)や植物性食品の活用。
- 伝承と持続性
- 親から子へと受け継がれる料理と食の知恵。
- 地域に根ざした郷土料理とそれを守る取り組み。
■ 和食の特徴
特徴説明一汁三菜ごはん、汁物、主菜、副菜2品の構成。栄養バランスが良い。だし文化鰹節や昆布から取る旨味の強い出汁が料理の基礎。季節感の表現春は山菜、夏は冷たい麺、秋はキノコ、冬は鍋料理など。見た目の美しさ盛り付けや器選びに季節や美的感覚が反映される。
■ 登録の意義
- 世界的な認知の向上:和食の魅力と価値が国際的に認知された。
- 次世代への継承の後押し:食文化の保存と教育に力が入れられるようになった。
- 観光資源としての活用:インバウンド(訪日外国人)向けのPRにも寄与。
■ 現代の課題と対応
課題対応策食文化の継承の難しさ学校教育や家庭での料理体験の促進食材の地域性の喪失地産地消・伝統野菜の復活運動食の多様化による和食離れ新しい世代向けの和食アレンジやSNSを使った発信


ワールド大阪ロータリーEクラブ
SAA
角谷 智志(保険業)
SAAより、ワールド大阪ロータリーEクラブ第664回例会の出席報告をさせて頂きます。■会員総数:25名
■今週の出席:25名
■今週の出席率:100%
以上です。
幹事報告
ワールド大阪ロータリーEクラブ
幹事
小田 健二(求人広告業)
・各位メッセージボードをご確認ください。


ワールド大阪ロータリーEクラブ
藤原 肇(菓子製造卸)
ロータリアンの皆さま、こんにちは
だんだんと暑くなってきましたね。
若いころは夏が大好きだったのですが、10年で10キロ以上太った影響か身体が重く、夏が嫌いになってしまいました。そろそろ気合い入れて減量して来年の夏は楽しんでいる姿を妄想しています。
さて、暑いといえば今年の3月にカンボジア行ってきました。
日本はまだダウンジャケットが必要な時期でしたが、カンボジアは最高気温36度と南国の洗礼を味わいました。
カンボジアへは小学校の竣工式で行ったのですが、感銘を受けることがたくさんありましたので今回はこの話題を卓話とさせていただきます。
まず、私は少し複雑ですが、上は26歳、下は2歳と10人の子供の父親をしています。
この話の方が興味を持たれると思いますが、この話はお酒の席にするとして、たくさんの子供を育てると海外の子供たちの生活環境や教育体制を含めて、日本と照らし合わせる機会が多いです。
皆さまご存じのとおり、日本は深刻な少子高齢化に直面しており、社会保険、労働人口不足など社会経済に多大な影響を及ぼしています。今日生まれた子供が20歳で生産性を発揮すると考えると、この先20年間は生産性が良化することは無いということです。
○ 日本の少子化の現状と課題
■ 出生率の低下と人口減少
日本の出生数は2024年に72万998人となり、前年5%減の9年連続で減少し過去最低を記録。
同年の死亡数は162万人なので、人口は約90万人減少しました。
■ 少子化の要因
少子化の主な要因は以下の通りです:
• 未婚化・晩婚化:50歳時点での未婚率は、2020年に男性28.3%、女性17.8%と上昇しています。
• 経済的不安:長期的な賃金停滞や育児・教育費の増加が、結婚や出産への障壁となっています。
• 育児と仕事の両立:保育施設の不足や長時間労働が、子育てと仕事の両立を困難にしています。
■ 社会への影響
少子化は以下のような社会的影響を及ぼしています:
• 労働力不足:労働人口の減少により、経済成長が鈍化しています。
• 社会保障制度の負担増:高齢者を支える現役世代の負担が増加し、制度の持続性が懸念されています。
• 地方の過疎化:若年層の都市部への流出により、地方自治体の存続が危ぶまれています。
■ 日本政府の少子化対策
政府は「こども未来戦略」を策定し、以下の施策を実施しています:
• 経済的支援の強化:児童手当の拡充や出産・育児費用の軽減策を講じています。
• 保育サービスの拡充:保育所の質の向上や放課後児童クラブの設置数増加を進めています。
• 働き方改革:男性の育児休業取得促進や柔軟な勤務形態の導入を支援しています。
• 婚活支援:マッチングアプリの開発や相談窓口の設置など、結婚支援策を展開しています。
これらの施策には総額3.6兆円の予算が投じられています。
こうやって見ると「国もいろいろとやっているんだなぁ、でも結果は出てないよな。。。」
微力ながら子供たちに将来少しでも良い環境を残してあげたいと、PTA会長や幼稚園・小学校のイベント参加など、子供に関わる機会を増やしてみました。
そんな時、声をかけてもらったのがカンボジアの幼稚園設立です。
その時は興味本位で話に乗っただけで同行はしませんでしたが、今回は小学校設立の話があり、現地を自分の目で見てみようとカンボジアへ行くことにしました。
関西空港からホーチミン経由でブノンペンまで約8時間、着いた町は私が想像した景色そのものでした。
道路を埋め尽くす車と、隙間をすり抜ける数えきれないバイク。幹線道路沿いにも露店が並び、昼間からお酒を飲んでいるのか楽しそうに会話している現地の方も多くいました。
「この国は元気に生きているな」活気を見て何となくそう思いました。
〇カンボジアの人口動向
■現状
カンボジアは若年層が多く、人口の中央値は約25歳。 出生率は約2.5と人口は増えています。
内戦の影響で成人男性が特に少なく、そこからしばらくしてこのような人口構造になったようです。
出生率も高いですが、医療や衛生環境を含めたインフラが整っていないので、若くして亡くなる子も多いようです。
道中の車で何度もカンボジアへ来られている人に「ブノンペンは都会なのでインフラも整っているが、明日行く場所はかなり田舎だよ」そう言われ、不安ながらも期待を持って翌朝を迎えました。
車に揺られること2時間と少し、道中に大きな川(トンレサップ川)にかかる「日本橋」「中国橋」の二つを橋が競い合うように架かっているのを見ました。カンボジアの主な支援国は日本と中国のようで、それぞれ国の思惑があるのか、現地人の日本と中国に対する印象も結構違う印象を受けました。私は平和な日本に生まれ育ったので、とても不思議な感じだったのを覚えています。
そうこうしているうちに、幹線道路からガタガタのあぜ道を通り現地に到着。
今回は、現地のNPO法人が主になって小学校を建てるので、現在NPO法人が運営する学校のような施設に来ました。
車が停車し、私たちを出迎えるように100名近くの子供たちが道路の両端に綺麗に並んでいて、車を降りると日本とカンボジアの旗を力いっぱい振って大きな声を出し、パレードのような歓迎を受けました。
私はその光景に圧倒されて、しばらくその雰囲気にのみ込まれていました。
パレードを抜けて施設に着くと村人と子供たちが手造りの「グリーンカレー」を振舞ってくれ、子供たちと一緒に食事をする機会を得ることができました。
言葉は通じませんが、和気あいあいした雰囲気の中、「せっかく来られたので日本語の授業をしてくれませんか?」と、食後に教室で『あいうえお』の授業をさせてもらいました。
日本語はカンボジアでは重要な言語のようで、子供たちも元気な声で楽しそうに一緒に勉強してくれました。
さて、これだけだと美談でしかないのですが、私が一番衝撃を受けたのはインフラと物不足です。
まず、トイレには男女関係なく、扉も無い和式のような便座があるだけ、排水がなく外に垂れ流しのため、甕に溜まっている水をバケツで汲んで流すだけ。給水はあるが「絶対飲んだらダメ」と通訳に言われる。子供・大人関係なく3割近くの人が裸足。ほとんどの家庭が農家で乾季の時期は収入がなく、自給自足生活をしていると聞きました。
日本人の私からすれば「劣悪な環境です」
今、我が子をこの場所で育てろと言われると「ノー」と言うでしょう。
でも、子供たち若い人たちの目はキラキラ輝いていました。
まるで「今の環境は明るい未来の踏み台でしかない」と語りかけられていると感じるほど、目が生きていました。
この目を見て私は、カンボジアの小学校設立に協力をして本当によかった。
この子たちが学校で勉強して、大人になって環境を改善して欲しい。
お金を出すだけではなく、現地の人が成長して自分たちで環境を変える手伝いをするのが本当の支援だと身を持って体験することができました。
近い未来、日本がどう変わっていくのか、私では分かりません。
でも、今のまま20年が経てばカンボジアは日本を超えるかも知れません。
日本は先進国ですが、カンボジアで見たあの目をしている子供は最近ほとんど見ないような気がします。
どうすればあんな生きた目になるのか?
「せめて我が子だけでも力強く先を見ている目に育てたい。」
そう思えるカンボジアの旅でした。
主観的な意見ばかりですが、日本の少子化に危機を感じているひとりの大人として、カンボジアを例題に卓話を書かせていただきました。
ロータリアンの皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げ、卓話の締めとさせていただきます。
ありがとうございました。

